Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

ペコちゃん子どもへの暴力防止プログラムに参加する

こんにちは、健康が取り柄のペコちゃんですが何と今年は花粉症が復活しました。
復活・・・ペコちゃん10年ほど前に花粉症になったのですが、出産後不思議と症状が出なくなったのです。あちこちで言い触れ回っていたのですが、もう言えなくなってしまいました、ううう。。。ペコちゃんの情報源9割はここドクタールーペブログなので、せっせと過去記事を読みあさっています。梅醤番茶美味しくて、身体がほっとします。しかし症状が出始めたのがつい先週・・・いったい何の花粉なのだろう。

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●暴力防止プログラム

子どもの通う小学校にて、認定NPO法人エンパワメントかながわ☆かながわCAPミラクル☆さん主催の『子どもへの暴力防止プログラム』がありペコちゃん参加してきました。最初子ども同士のいじめ対応策、いじめはいけないんだよと加害者に対して説得する内容だと思っていたのですが、まったく違うものでした。ペコちゃんは目からウロコでしたので、ご紹介しますね。

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●CAPとは

Child(子どもへの)Assault(暴力)Prevention(防止)の頭文字をとっています。1978年アメリカのオハイオ州で起きた子どもへの事件を発端に誕生したプログラム。子どもがあらゆる暴力(子どもから、大人からの)から自分自身を守る力を持っていることに気づき、その力を発揮できるようにするサポートです。日本では1995年に始めてのプログラムが実施され、今では全国160のグループがあるそう(世界18カ国で実施)

●なぜ子どもは暴力にあいやすいのか、子どもはどう感じているのか

暴力・・・いろいろとありますね。子ども同士のいじめ、大人からの身体への、そして言葉によるものなど様々な暴力もあります。なぜあいやすいのか、子どもはまだ大人に頼って生きていかざるを得ない強いて言えば弱い立場であること、暴力に対して正しい知識を持っていないことが考えられます。

そして暴力にあっている子どもは、そのことを自ら言わないそうです特に身近にいる自分を大切に思ってくれている人には。そして原因は自分にある、この状況を変えることはできるはずがない思い込み、時には加害者を守ることもある・・・。
暴力は自分は価値がない人間だと思わせるものです。子どもが(もちろん大人もですが)そういう目にあっていい理由はひとつもありません。

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●どうアプローチしていくか

子どもが暴力を受けたと訴えたき、まず子どもの話を受け止めること、決して責めてはいけません(何でいやだって言わなかったの?どうしてそこに言ったの?など・・)。自分の気持ちを話してくれても、心の中では自分がいけなかったからだと思っていることが多いのです。話してくれてありがとう、話を信じるよ、あなたが悪いのではないこときちんと伝えたい言葉です。

講師の方が話されたことで、びっくりしたことがありました。例えば17時までに帰っておいでと約束し、過ぎてしまったその間に怖い目に合うと子どもは約束を守らなかった自分がいけないんだと思うそうです。そして被害を家族や大人に言えなくなってしまう・・・もう少しゆるい約束でいいのだそう。。

●大切なこと

いじめの線引きはむずかしいです。した子にとっては軽くからかったつもりでも、受けた子にすればもっと辛く思っていることはあります。
CAPでは安心、自信、自由があるかどうかでいじめかどうか、そして暴力も区別します。安心、自信、自由は基本的人権です。人の権利を奪ってはいけないし、自分の権利は守るべきもの、守っていいもの

友達からイヤなことをされて、でも悪気はなかったのかも・・と悩む子がいれば、そのとき安心したか?自分に自信を持てた?自分の気持ちは自由だった?と質問すると、状況を認められると思います。

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●いいんだよ

暴力を受けて自分を責めてしまう子どもは拒否することができず、してはいけないと思っていることが多いそうです。いやと言いなさい、逃げなさいはプレッシャーになってしまう・・・その場合、いやと言っていいんだよ、逃げてもいいんだよと伝えると自分で選択ができる。自分の権利を大切にしていいんだと思えるそうです。

●暴力から自分を守るためには・・・

自分は大切な存在だと心から思う気持ちを持つこと。自分をそう思える人は、他人の存在も認めることができます。相手を大切にしない、権利を奪う暴力などできるはずありません。

最初に書きましたが、いじめや暴力の加害者への対応を教えてくれるものと思っていたペコちゃん、それはいじめや暴力をなくせるものではないのでしょう。自分自身を大切に思える人が増えて欲しい、今頻繁に耳にする悲しいことがなくなって欲しいと切に思います。

今回のプログラムで改めて聞いたエンパワメントという言葉。人間ひとりひとりの存在そのものを肯定し、その人の持つ力を充分に発揮できるよう関わっていくという意味だそうです。今まであったような、例えば親や教師が子どもを守っていくことももちろん必要ですが、自分で自分を認め守っていくことは生きていく上で大切だなとしみじみ思ったペコちゃんなのでした。

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