Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

訪問入浴と逆さまつげ手術の料金は・・・

こんにちは、ペコちゃんです。先日ペコちゃん2つの記事で、祖母が利用している訪問入浴のこと、娘が逆さまつげの手術を受けたことをお話しました。
どちらも料金について記載していなかったので、今日は両方の料金とともに訪問入浴を受けられる条件についてお伝えしますね^^

まずは介護保険についてご説明・・・訪問入浴は介護保険サービスのひとつなのです。
ペコちゃんは祖母がサービスを受けるまで、介護保険について知識は何もありませんでした^^;

●介護保険とは

健康保険と同じように国民皆さんが40歳になった月から加入して保険料金を支払い、介護が必要な人が適切な介護サービスを受けられるように支える仕組みです。

もちろん介護保険料をきちんとおさめていることが必須ですが、65歳になったときに介護保険制度を利用できる「介護保険証」が、自宅に送られてきます
ただ、それだけでは介護保険制度を受けることはできません!

あくまでも、「介護を必要とする人」のための仕組みなので、利用のためには「介護が必要な状態である」という認定を受けなければいけないのです。
これを「要介護認定」と言います。

要支援1~2、要介護1~5という合わせて7つのレベル(要支援よりも要介護が重く、数字に比例して必要度が上がります)に区分されていて、専門員の審査を受け、このうちのどれかに認められることが介護保険制度を利用する条件になるのです。

65歳以上の方が要介護認定を受けられますが、40~64歳の方でも国の定めている16種類の特定疾病(※)のいずれかがあると診断されている方も、同じく認定が受けられ制度を利用することができます。

※特定疾病:それらが原因で身体が不自由になった人は、「要介護」「要支援」の認定を受けることができます。16種類あり、関節リウマチ、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、初老期における認知症、パーキンソン病など。

●訪問入浴介護を受けるには

下記の条件が必要です。

  • ・65歳以上で、要介護1~5の認定を受けている
  • ・40~64歳で、指定されている特定疾病のいずれかがあると診断されている
  • ・医師から入浴許可が出ていること

そうなんです、要介護の方のみです。
けれども要支援の方でも、家にお風呂がない、感染などの理由があって外のお風呂に入れない場合に限って訪問入浴を受けることができます。

●料金はどうやって決まるか

各介護保険サービスの料金は、地域区分(※)によって設定されている単価に利用したサービスの単位をかけたもので決まります。(自己負担によってその1割か2割を支払う)

地域ごとに設定された単価×利用したサービスの単位×0.1(または0.2) =利用料金

※地域区分:地域における物価や人件費の差を考慮したもので、それを介護保険に反映させるために設定された区分。1~7級、その他の8区分。単価は1級が一番高い。

ペコちゃんの住む横浜市は2級地で、単価は11.12円。訪問入浴(スタッフ3人)の単位は1234。
そして自己負担金は1割です。つまり・・・

11.12×1234×0.1=1372円
1回につき利用料は1,372円です。(銀行またはゆうちょ銀行より毎月引き落としされます)

居住の市区町村によって地域区分は変わりますし、事業所によっても各サービスの単位はかわるので利用の際には要チェックですよ。

●そして逆さまつげの手術、入院費用は

介護保険について長くなりましたね、なので逆さまつげのは簡潔に。
逆さまつげの手術は、保険適用されます。

横浜市では「小児医療費助成」(所得制限)があり、0歳~小学三年生まで通院、入院、処方薬について負担はありません(小学四年~六年は、通院は上限500円、入院、処方薬は自己負担なしです)。

今回娘は2泊入院し手術を受けました。
手術、麻酔、診療、入院、食事療養で約3万円の計算でしたが、自己負担は食事代の実費1,080円(1回360円×3回)でした。

もちろんこちらは年齢、お住まいの市区町村によってかわります^^

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逆さまつげの手術をしました

こんにちは、ペコちゃんです。先日7歳の娘が逆さまつげの手術を受けました。今日はそちらのレポートです^^

●逆さまつげとは・・・

正式には睫毛内反(しょうもうないはん)といいます(睫毛→まつげ、内反→内側を向いている)。まつげには空気中にあるホコリやゴミなどの異物から目を守る役割があります。そのためにまつ毛は外(上まつげは上方向、下まつげは下方向)に向かっているのです。

逆さまつげになるのはまぶたの皮膚の多さが原因で、多い皮膚に押されまつげが反り返ってしまうのです。

娘は視力があまり良くないので、産後すぐから通っているこども病院で定期的に眼科の診察を受けています。その際先生から診断されました。目をこすってかゆがることが多かったこと(成長につれてまつげが太く強くなったことで、違和感がでてきたのでしょう)、鼻水が原因と思っていた目やにも逆まつげの影響でした。

●逆さまつげに手術は必ず必要??

乳児の逆まつげは成長によって顔の筋肉が発達し(乳児は筋肉よりも脂肪が多い)自然と治ることも多いですが、そのまま治らない場合もあります(ダウン症を持っている人にも多く見られます)。

娘の場合、角膜(黒目の表面)に傷がついていること、後々視力にも影響してくるとのこと、そしてもちろん頻繁にかゆがっていることがあり手術を受けることにしました。逆さまつげと診断してくださったのは眼科医ですがその後形成外科を受診し、手術が必要との診断でした。

●どんな手術なの?

「逆さまつげの手術」と聞くと、まつげに直接アプローチをするイメージのあったペコちゃんでしたが、実際は違います。「切開法」「埋没法」2つの方法があり、まぶたそしてまつ毛近くの皮膚にアプローチしまつ毛の方向を変えます。

「切開法」は、皮膚を切開して筋肉や脂肪組織の一部をとるもの。

「埋没法」はまぶたの眼球に近い部分からまつげ近くの皮膚へ糸を通し、その結び目を皮膚の下に埋め込むものです。

娘の逆さまつげは下のまつげのみだったので、切開法(Hotz変法と呼ばれます)で行うことになりました。ちなみに、上のまぶたの場合手術によって二重になり、顔の印象が変わるそうですよ。

●手術のスケジュール

大人の場合は局所麻酔で行われるため日帰り手術が可能ですが、こどもは暴れてしまう可能性があるので全身麻酔をします。二泊三日の入院をしました。

・入院2週間前に術前検査:心電図、レントゲン、採血、検尿

・入院初日:麻酔科医による術前診察(事前に問診票を提出します。発熱や嘔吐下痢、身体に発疹がある場合などは麻酔や術後の経過に影響があるため、手術が延期されることもあります)。食事、入浴は可能。

・入院2日目:手術(娘は午後2時からの予定でした。朝食、昼食はなし、水分も当日午前10時まで)。手術までは自由でしたが、入院しているエリアから出ることはできません。終了後夕食はOKでしたが、一瞬目が覚めた後すぐ寝てしまいそのまま朝まで。

入院3日目:退院。手術してくれた形成外科医の診察と消毒。

退院一週間後:抜糸

退院一ヶ月後:術後検診

●術後注意すること

基本的に普段通りの生活を送って大丈夫なのですが、注意することが3点あります。

目をこすらないこと→糸がほつれてしまいます。

運動禁止→転倒したときなど、患部にあたると糸がほつれてしまう危険があります。

・抜糸までは入浴禁止シャワーのみ→温めると、患部が腫れてしまいます。

●抜糸が済んでこれからは・・・そして、手術を考えている方へ

娘は今抜糸が済んだところです。患部が少し腫れてしまったのですが(少し身体に力を入れることでも静脈が圧迫されて腫れてしまうそう)、治りも順調で、まつげもしっかり前を向いています。

今は糸の力(抜糸した糸は表面のもので、内側に残す糸があり切開した部分を繋げています)でまつ毛の方向を固定していますが、ここから三ヶ月ほどで細胞が固まり安定します。その際は患部が少し赤くなるようですが、自然なことなので心配ありません。1年ほどで傷口も目立たなくなります

形成外科医の診断を受ける前は手術に対して不安があったのですが、術後目の痒みがなくなり快適とのこと、受けてよかったと思います。

運動OKですが水泳はしばらく禁止なので、手術を考えられている方はプールや海へ行く機会の多い夏を避けること(春先から)、やはり傷や腫れは少しあるのでイベントのタイミングをみて受ける時期を決めることをおすすめします!

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