Dr.LOUPE Blog_

ドクタールーペスタッフ、ルーペちゃんがお届けする健康と生活にまつわるブログ

抜歯後のわたし〜抜いた後のこと〜

こんにちは、ルーペちゃんです。

サッカーに全然興味がないからワールドカップの話題早く終わらないかなーと思っているなんてことは、誰にも言えませんよね。
ええ、本当にそんなことを思っている人がいるとしたら、誰にも言えないと思いますよ。(キリッ)

てっきりペコちゃんも私と同じ人種だと思っていたら、ちゃんと朝3時に起きて応援するくらい熱心だったのでちょっと意外でした。

●抜歯後ってどうするの?


以前、歯ぎしりが過ぎて歯が割れてしまい、なんだかんだで抜歯した話を書きました。

抜いた後どうなったんだとお問い合わせが殺到…してはいませんが、たぶんおそらく夜も眠れないほど気になっていたであろうみなさんに、今日は抜歯後の生活についてお伝えします。

まずは基礎知識から。

抜歯後の処置としては、大きく3パターンに分かれます。

1.インプラント
2.ブリッジ
3.入れ歯

【1.インプラント】

あごの骨に土台となるネジを埋め込み、それに義歯をかぶせるもの。
ひー、書いているだけでぞわぞわする。
メリットは、自分の歯同然の生活ができること。
つけ外しもなく、見た目も自然です。

デメリットはまず高額なこと。
一本だと平均して30万~40万でしょうか。
あとは、骨に埋め込むので痛みが出る人がいる、と聞いています。

アメリカ在住のルーペちゃんの義兄は50万円でインプラントを入れましたが、よく痛みに悩まされていて、歯の治療のために日本に帰国したりしています。一体総額でおいくらの歯になるのかしら。

【2.ブリッジ】

抜けた歯の両脇の歯を支柱にして、橋をかけるように義歯を取り付けるもの。
違和感なく、見た目もそれほど目立ちません。
しかし、支柱にする両脇の歯を大きく削らなければなりません
健康な歯を削るというのはかなり抵抗感を感じると思います。
その健康な歯の寿命が短くなる可能性がありますし、歯科医の先生によると
食べかすが溜まりやすく、口臭や虫歯の原因になることもあるそう。

結論から言うと入れ歯にしました

【3.入れ歯】


というわけで総合的に判断して、入れ歯にしたんです。
入れ歯も、保険適用になるものと自由診療のものがありまして、
保険適用のものは銀色の部分が大きく見えて、見た目がいまいち。
また装着感も違和感が強く調整が難しいそう。

13万円という決して安くはない値段でしたが、自由診療の入れ歯を作りました。
シリコンでできた柔らかい素材の入れ歯です。
装着感が自然で、調整も簡単、見た目もほとんど自然の歯と変わりません。

こちらは、セカンドオピニオンをお願いした知人の歯科医も勧めていました。
デメリットは多少装着に違和感はあることと、手入れが必要なことでしょうか。

装着してみてわかったこと


・シリコンの入れ歯でも両脇の歯は少し削る!

私のイメージではシリコン製の歯をぽこっとはめればOKかと思っていたのですが、金属製のバネは存在します。
そのバネを格納するためのほんのちょっとの穴が必要なので、両脇の歯をほんのちょっとずつ削ります。
削ったところから虫歯になったりヒビが入ったりしないか、ちょっと心配。

・慣れないうちは食事が美味しくない

入れ歯は上の奥歯なのですが、上顎を一部覆うので、食事のときなんだか違和感があるんですよね。
その部分だけ麻酔をかけたように味を感じないので。
慣れればどうってことはないのですが、最初はいや~な感じでした。

・食事の後は必ず外してすすぐ

コマーシャルにあるような、「◯◯が挟まって痛い」ということはありませんが、
目に見えない細かい食べかすは入り込むので、必ず食事ごとに外してすすぐ(歯磨き)よう指導されます。

・手入れは思っていたほど面倒でもない

最近はいろいろいいものがあります。
医院で勧められたこちらは泡のポリデント。

洗顔料のように泡がブシュッとでるので、寝る前に入れ歯にかけておけば
一晩置いて翌朝少し歯ブラシでゴシゴシするだけでキレイになります。
入れ歯はとても柔らかい素材でできているので、こすりすぎはNGです。

残った歯を大事に


今更言っても仕方ないことですが、歯は削らないに越したことはないですね。
生まれつきの歯質とか、昭和の時代の歯科治療とか、自分の不摂生とか、
いろいろ要因はありますが、本当に、私は歯にはよく悩まされます。

歯の悩みが何もなかったら、どんなに心が軽いだろうかと思います。
なので、小6の娘が今のところ虫歯ゼロなのはとても救いです。
彼女には歯の悩みのない人生を送ってほしい。

みなさんもどうぞ歯をお大事に。
そして、もし大きな決断をするときには、必ずセカンド・オピニオンをもらった方がいいです。
歯科治療はまだまだ進歩していますよ。

>>レントゲン読影サービス Dr.LOUPE<<<


歯ぎしりで歯を失ったルーペちゃんから伝えたいこと

こんにちは、ルーペちゃんです。
祝・うなりくんゆるキャラグランプリ優勝!
祝・チバニアン内定!
とうとう時代が千葉に追いついてきたようですね。フフッ。
ルーペちゃんが過去に書いた成田をぶらり散歩した記事もぜひ。
秋の小旅行(後編)成田山表参道で鰻を楽しむ」(2014年12月6日)

●歯、だいじに!

そんな祝賀ムードに水を差すような話題で申し訳ないのですが、
私、先程歯を抜いてきたばかりでまだジンジンしています。
親知らず以外の歯を抜いたのは初めてです。
もちろん一抹の寂しさは感じますが、この歯とはかなり関係をこじらせていたこともあり、
スッキリした気持ちの方が大きいかも。
悪い男と別れた後ってこんな気持かしら。

今日はそんな”彼”との付き合いから学ぶ、「歯の守り方」についてお話します。

●神経を抜いた歯に起こる「歯根嚢胞」


”彼”がいたのは上の前歯、第2小臼歯と呼ばれる、中心から5本目くらいにある歯です。
そもそもは20年位前に虫歯の治療で神経を取ってしまった歯でした。
神経を取ったことについて当時は「歯が痛くならないなんてラッキー」くらいの気持ちでした。
長いことその状態で頑張ってくれていましたが、2年前の夏、突然周囲の歯茎が腫れて痛みを持ち始めました。

1軒目の歯医者さんに診てもらうと「抜く以外ない」とのこと。
歯根膜という歯と骨をつなぐ組織が溶けてしまっていて、歯を支えられないというのです。
このように歯の根っこにできる嚢胞のことを「歯根嚢胞」といいます。
私のように過去に神経を抜いた、歯髄のない歯に起こりやすいそう。
レントゲン写真を見ると、たしかに歯の根っこのあたりに黒い影が占めるスペースがあり、
そこが溶けてしまっていると。

諦めきれなかったのでセカンドオピニオンをもらいにもう1軒訪ねるも、同じ結論。
なんとかならないかとネットで歯医者さんを探しまくり、最後の望みをかけて
面倒見の良さそうな先生を見つけ出しました。


いつかブログに書きたいと思っていたほどそれはそれは丁寧で優しい先生なのです。
たとえば、私が待っている個室に入るときは毎回カーテンをシャーっと開けて直立不動
そこから90度の最敬礼で「よろしくお願いします」と挨拶してくださいます。
衛生士さんたちにも私たち患者にも常に敬語、衛生士さんがバキュームしたり器具を渡したりしてくれるとその度に「ありがとうございます」と声をかける。
・・・なんていい人!

もちろん治療も懇切丁寧です。
私の壊滅的な”彼”の状態を見て「うーん・・・」とうなりながらも、先生は「なんとか残してみる方向で」と言ってくださいました。
そこから何ヶ月も通院し、歯髄や歯根を丁寧に掃除・消毒してもらいました。
”彼”は歯髄をぎりぎりまで削り取ってあるので、形状としてはうすーい筒状なのです。
喩えるなら、ヨックモックのシガールをアイスクリームにブスっと挿してあるような状態なのです。
・・・それはそれで美味しそうだな!

最初のうちは、掃除を始めると筒の中からどす黒い血とも膿とも言えない気持ちの悪いものがどふっと出てきました。
治療を続けるうち、それが少なくなるとともに、レントゲンに映る黒い影も小さくなっていきました。
半年ちょっと通ったでしょうか、いよいよ仮歯をつけてひとまず治療終了となりました。

●歯ぎしりがやばいらしい


治療終了とはいっても、今日に至るまで何度か歯茎が腫れたり痛んだりが繰り返されました。
先生いわく、「原因は寝ているときの歯ぎしり」とのこと。

「あなたは寝ているときにかなり歯ぎしりをしているはずです。
なぜならこんなに歯が削れて頭が平らになってしまっている
さらにいくつかの歯にはひびが入っている
歯茎が痛むのも、歯ぎしりで歯茎に力がかかって歯根膜が炎症をおこすから。
このままこの状態を続けると、ひどい場合は次々と歯が抜けていってしまいます。」
時々起こる前頭葉の頭痛や肩こりもこの歯ぎしりが原因ではないかと。

((((; ゚Д゚)))ガクブル なんと恐ろしい!
早速、歯ぎしりによる噛み締め緩和のため、マウスピースを作りました。
(保険適用で5,000円ほどです)

上の歯にパカっとかぶせます。
最初はちょっと違和感がありますが、「歯が砕ける」恐怖を思うとはめて寝ることくらいなんでもありません。
10年前にもマウスピースを作ったことがありますが、それは歯の部分だけカバーするものでした。
今回の方が歯茎もカバーしてくれて安定感があり、大きいのに違和感はこちらの方が少ないです。

必ず毎晩はめて寝ています。
マウスピースをつけた歯は虫歯になりやすいので、寝る前は徹底的に口の中をきれいにします。

こちらが私の就寝前オーラルケアセット。
①普通の歯磨き(最低10分)
②デンタルフロスで歯間掃除
③マウスウォッシュで消毒
④マウスピースにフッ素ジェルを塗ってからはめて寝る

●頑張ったけれども力尽きた”彼”

こんな風に頑張ってはおりましたが、なにせヨックモックのシガール状態の”彼”。
やがて歯根にヒビが入って割れてしまい、過去最高の辛さの歯根嚢胞の炎症が起きました
2週間ほど歯茎の痛みと頭痛とめまいと副鼻腔炎、諸々の体調不良を耐え、
ようやく歯医者さんを受診できた今日、即決で抜歯を決めたのでした。


ビックリするほどあっけなくぽろりと抜けた”彼”、先生によると
「ヒビが入ったところから歯根膜がなくなり骨から剥がれていたので、こういう歯は抜くのがカンタンです。」
そんな歯を一生懸命延命してくださった先生に感謝します、と言うと先生はさらに
歯としては大往生ですよ。いろいろあったのによく頑張ってくれました。

あーーーーーー!!!先生が優しすぎて泣けるんですけど!

●歯を失って


歯を失う原因は虫歯や歯肉炎ばかりだと思っていました。
今回のケースも、始まりは虫歯治療からではありますが、「歯ぎしり」が原因で
こんな結果になるとは思ってもいませんでした。
ちょっと前に歯が欠けた際にも先生から「歯ぎしりでヒビが入っていた歯だから」と言われていました。
歯ぎしりが歯茎や歯に与える影響の大きさに驚いています。
思い当たる方、保険で作れるのでぜひマウスピースを!早めが肝心!

>>レントゲン読影サービス Dr.LOUPE<<<